見つめる音の先には

音楽家/バリトン歌手 春日保人のブログ

奉祝 天皇陛下御即位 《海道東征》

元号「令和」となった今年。天皇陛下の御即位を祝って、熊本県神社庁主催の、信時潔作曲の交聲曲《海道東征》が開催されます。

今やあちらこちらで演奏されるようになった《海道東征》ですが、僕は2003年に本名徹次指揮 オーケストラ・ニッポニカ、2014年に山田和樹指揮 横浜シンフォニエッタと演奏し、共にCD化されています。

今回は、藝大で僕がもっとも影響を受けた先輩であり、現在指揮者として活躍の海老原光氏を招き、九州ゆかりのソリスト、オーケストラ、合唱団で演奏致します。

 

公演情報

http://www.kengeki.or.jp/audienceevent/audienceevent-96838

 

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音楽劇『楽しい我が家』

直前ですが、熊本にて音楽劇『楽しい我が家』に出演致します。

立山中尉役として大江一二三作詞、信時潔作曲の《やすくにの》を、大江志乃夫役として樹原涼子作詞・作曲の《僕の故郷》を歌います。

《僕の故郷》は、樹原涼子さんが僕の為に作曲して下さった歌曲で、この曲を聴いた台本作家の井上智重氏が、この音楽劇のストーリーを思い付いたという経緯があります。

是非ご覧下さい。

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大中恩をうたう

8月23日(金)に銀座 王子ホールにて、「大中恩をうたう」コンサートを開催致します。

本当は大中恩先生もご出演する予定でした。しかし、やはり先生の歌を歌いたいという想いは強く、予定通りの開催となりました。

是非お越し頂き、共に大中恩の世界を感じてもらえれば嬉しいです。

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ユーカリが丘教会チャペルコンサート

6月2日(日)千葉県佐倉市上座にある日本キリスト教団ユーカリが丘教会にて、第1回チャペルコンサートを行います。

ユーカリが丘教会でコンサートは初めてとの事ですが、建築としても興味深い建物です。どの様な響きになるか楽しみです。

 

バロック ア・ラ・カルト〜音楽にのせて」と題し、お話を交えながらバロック時代の作品を歌います。是非お越しください。

 

日本キリスト教団ユーカリが丘教会

https://www.y-kyokai.com

 

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アゴラ復活

オーケストラと合唱団が「ひとつ」の形態として活動する稀有な団体の『アゴラ』。しばらく休止していたが、この度再び始動することになりました。

 

僕は、こことは創設の際から指導とソリストという立場で関わっており、このアゴラ復活はとても嬉しく思っています。

 

演目はバッハのカンタータの中でも名曲中の名曲、教会カンタータ《目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声》BWV140と、ミサ曲ながら明るく、エネルギッシュなベートーヴェンの《ミサ曲 ハ長調》。

まさに復活にはふさわしい演目です。

 

皆さまどうぞお越し下さい。

 

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ヘンデル《メサイア》全曲演奏会

5月18日、佐倉市民音楽ホールにて、ヘンデルメサイア》全曲を指揮致します。

素晴らしいソリスト陣、今回初となる古楽オーケストラに、日本基督教団佐倉教会で練習するメサイア大好き合唱団が歌います。

是非お越しください。

 

佐倉メサイアをうたう会 第6回公演

G.F.ヘンデルメサイア』(全曲)
■ 日 時|2019年05月18日(土)13:00開演
■ 会 場|佐倉市民音楽ホール
■ 出 演|指揮:春日保人

佐倉メサイアバロックオーケストラ
合唱:佐倉メサイアをうたう会
ソプラノ:民秋理 アルト:押見朋子

テノール:辻裕久 バス:青戸知                             

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演奏すること × 教えること

現在、演奏活動に加え、教える事が多くなってきました。受験生を始めとする声楽個人レッスン、合唱指導、そして大学での授業。
そこで感じたことは、演奏家でいることと、指導者でいることの関係性です。

最初に結論を述べると、「演奏と指導は両輪である」ということ。

当然といえば当然ですが、このバランスが崩れると、僕の場合どちらもうまくいかなくなるという事に、ここ近年気付きました。

 

最初に声楽のレッスンを始めたのは、おそらく2007年だったと思います。僕が30歳の頃です。当時、まだまだ演奏家駆け出しの僕が指導なんておこがましいと思っていましたが、レッスンを始めると、意外に気付かされる事も多く、レッスンをしながら自分の歌も見つめ直し、生徒と共に自分も成長していきました。
それ以来、毎年1,2名の受験生を教え、これまでに東京藝術大学に7名、日本大学芸術学部に4名、国立音楽大学に2名、千葉大学教育学部に1名と進みました。
現在その生徒の中には、東京藝術大学大学院に2名も進学するほどに成長してくれています。

これまでは演奏をしつつ、傍で受験生のレッスンという形でした。しかし、ここ近年は大学でも教えて始め、レッスンと演奏というバランスに授業というものが加わってきました。
ところが、演奏の比重が減ってくると(大学業務の忙しさもありますが)、指導にも悪影響が出てくることに気づきました。

 

僕の指導法は、言うならば自分を実験体とし、実際の演奏で試したり、感じたことをそのまま伝えるというもの。できあがった経験を基盤としながらも、その惰性で教えるのではなく、常に経験を新鮮なまま(?!)伝えていました。生徒と同じ立場で自分は歌う際にこう感じるんだけど、君の声ではそれをどうすれば感じることができるだろうかという、自分探しが生徒の成長に繋がり、生徒と一緒に探すうちに自分も成長しているという関係性が出来ていました。

しかし、自分の演奏が減ると、指導のアンテナが徐々に鈍っていくように感じました。自分の演奏会やリハーサルの前後は、生徒の声を聴いて、どうしてできないのか、どうやったらできるのか、演奏への姿勢や視点なども研ぎ澄まされていきます。
更には、その指導を経て自分もそれを確認し、出来るようになっていくというように、正に演奏と指導の両輪で、バランスよく前に進んでいくのです。

 

どうしても教育の分野に入っていくと、自分の成長も止まり、実体験の乏しい変な先生チックになっていきます。そうすると、演奏も平凡になるばかりか、実は返って教育にも悪影響を及ぼしていくと思います。

自分の為にも、生徒の為にも、はたまた学生の為にも、常に自分のアンテナを研ぎ澄まし、演奏と指導の両輪をうまく走らせ、生徒と共に高みへ目指していきたいと思いを強めているこの頃です。